不思議な子 その2
わからなかったのはその対人関係でした。
これだけ自分の世界を確立している人には珍しく、彼女の周りで見かけたのは一見して、極めて普通の様子の人たちばかりなのでした。
そのいい例が彼女の従兄妹たちやそのパートナー。
家柄のなせるわざか、皆、クリエイティヴ系の仕事に従事していたが、エキセントリックなところは少しもなく、極めて健全で普通なのです。
建築家をしているという実の兄ですら、パリには珍しく非常にモダンな家に住んでこそいたが、とても礼儀正しい社会人です。
そしてそういう普通の人たちが皆、ローリーを可愛がり、引き立てようとしているふうなのです。
静かで寛容なエキセントリシティ。
ローリーの個性を一言でまとめれば、たぶんそんな感じなのでしょう。